「永遠の命に至る食物」10月8日

聖日礼拝メッセージの要約(2023. 10. 8.)

「永遠の命に至る食物」

ヨハネによる福音書 6章22〜29節

 

朽ちる食物のためではなく、永遠の命に至る朽ちない食物のために働くがよい。これは人の子があなたがたに与えるものである。父なる神は、人の子にそれをゆだねられたのである」。(ヨハネ6:27)

 

1、いずれなくなる食物

主イエスは、向こう岸から船に乗って追いかけてきた人々に対して、「あなたがたがわたしを尋ねてきているのは、しるしを見たためではなく、パンを食べて満腹したからである」と言われました。彼らは主イエスがなされた五つのパンと二匹の魚の奇跡を、ただ単に物質的なこととして捉えました。主イエスは、「朽ちる食物のためではなく、永遠の命に至る朽ちない食物のために働くがよい」と語られました。主イエスは、私たちの物質的な必要を軽視されているのではなく、物質的な欲求を満たすことを、人生の目的にしないようにと言われているのです。

 

2、永遠のいのちに至る食物

「永遠の命に至る朽ちない食物」とは、救い主である主イエスが、私たちに与えてくださるものです。それを私たちに与えることこそが、主イエスがこの世に来られた目的であるのです。主イエスご自身こそが、「永遠の命に至る食物」であり、私たちは主イエスを自分の救い主と信じてこそ、主イエスは私たちのうちに住んでくださり、永遠のいのちに生きる恵みにあずかるのです。五つのパンと二匹の魚の奇跡は、主イエスが、ご自身の十字架と復活によって、私たちひとりひとりを永遠のいのちに生かしてくださるという神の救いを示しているのです。

 

3、たった一つの神のわざ

人々は、主イエスの言葉を聞いて、「神のわざを行うために、わたしたちは何をしたらよいでしょうか」と尋ねました。「神のわざ」とは、神様が私たちに求めておられるわざという意味です。彼らが言う、「神のわざ」とは複数形であり、律法主義的視点から、「永遠のいのちに至る食物」を得るための良い行いの種類と回数を考えていました。しかし、主イエスは、「神がつかわされた者を信じることが、神のわざである」と答えられました。主イエスが言われる「神のわざ」は、複数形ではなく単数形です。たった一つの神のわざという意味です。たった一つの神のわざとは、すなわち、主イエスをただ信じることです。私たちのためにいのちを捨て、死よりよみがえられた方によって与えられた尊きいのちによって生かされていることを覚えて、主イエスを信頼して歩んでいきましょう。