「ほんとうの豊かさ」9月24日

聖日礼拝メッセージの要約(2023. 9. 24.)

「ほんとうの豊かさ」

ヨハネによる福音書 6章1〜15節

 

そこで、イエスはパンを取り、感謝してから、すわっている人々に分け与え、また、さかなをも同様にして、彼らの望むだけ分け与えられた。(ヨハネ6:11)

 

1、人間の知恵

主イエスは、ご自分の方に向かってくる群衆をご覧になって、弟子のピリポに、「どこからパンを買ってきて、この人々に食べさせようか」とお尋ねになりました。この問いは、ピリポの信仰を試すためでした。ピリポは、群衆の数と照らし合わせて計算し、二百デナリ(二百日分の賃金)という具体的な数字を挙げて、それでもまかないきれないと答えました。アンデレという弟子も、主イエスに目を向けることなく、自分の目に見えるものだけで物事を判断していました。主イエスのそばにいた弟子たちも、群衆と同じように、主イエスを信じる信仰によって生きてはいなかったのです。

 

2、少年の献身

ここに一人の少年が登場します。この少年は、五つの大⻨のパンを二匹の小さな魚を主イエスにささげました。少年以外に、群衆の中には自分の食料を差し出す者はいなかったのです。しかし、この少年は、それが人の目にどう映ろうとも、自分の食物を隠すことはせず、主イエスにささげたのです。おびただしい数の群衆の中で、主イエスと心が通じ合っていたのは、この少年だけであったのです。主イエスは、彼の持っている物や少年という立場ではなく、彼の信仰をご覧になったのです。主イエスに信仰と献身をもって飛び込む時に、主の御手によって豊かに用いられるのです。

 

3、キリストの豊かさ

主イエスはパンを取り、感謝してから、座っている人々に分け与え、また、魚をも同じようにして、欲しいだけ分け与えられました。この群衆を養う奇跡は、主イエスの十字架の贖いと復活によるいのちをあらわしています。主イエスは、私たちの罪のために、十字架の上でご自身の肉を裂き、いのちを捨ててくださいました。そして、死からよみがえり、私たちに永遠のいのちを与えてくださいました。ほんとうの豊かさとは、キリストにあるいのちの豊かさであるのです。私たちのために肉を裂き、血を流し、いのちを与えてくださった主の愛に感謝し、信仰と献身をもって、この豊かな恵みを分かち合いつつ、歩んでいきましょう。