「キリストのために」6月18日

聖日礼拝メッセージの要約(2023. 6. 18.)

「キリストのために」

ヨハネによる福音書 3章22〜30節

 

花嫁をもつ者は花婿である。花婿の友人は立って彼の声を聞き、その声を聞いて大いに喜ぶ。こうして、この喜びはわたしに満ち足りている。彼は必ず栄え、わたしは衰える。(ヨハネ3:29〜30)

 

1、嫉妬と怒り

ヨハネの弟子たちは、人々が自分の師であるヨハネではなく、主イエスのもとに向かっていくことに対して嫉妬を抱き、いらだちを募らせていました。嫉妬と怒りというのは、人類最初の殺人事件を起こしたカインが心の中に抱いていた思いです。第一コリント人への手紙にも、コリント教会のキリスト者たちは誰からバプテスマを受けたか、誰の賜物が豊かであるかと、互いに妬み合い、諍いを起こしていたことが記されています。妬みと怒りというのは、神様によって取り扱っていただかなければならない深刻な問題であるのです。

 

2、天からの使命

ヨハネは、彼の弟子たちに対して、「人は天から与えられなければ、何ものも受けることはできない」と答えました。ヨハネは、彼らのように、妬みや怒りを抱くようなことはしませんでした。彼は、自分自身や自分の欲望に心を向けるのではなく、天に心を向ける、すなわち、神様に心を向けていました。彼は自分の思いや願いではなく、神様の御心を求めて、神様からの恵みによって生きたのです。神様から与えられた使命に感謝し、それに対して忠実に生きることにつとめ、そのために必要な力は神様から与えられるという信仰に立って生きていたのです。

 

3、きよめの道

ヨハネは、主イエスと自分の関係を、花婿と花婿の友人との関係にたとえています。花婿の友人は、本物の花婿と偽りの花婿の声を聞き分け、本物の花婿を迎え入れ、花嫁と引き合わせた後に、それを喜びつつ、その場を去っていきます。ヨハネは、「彼は必ず栄え、わたしは衰える」と結んでいます。この言葉は、キリストの福音の真理をあらわしています。それは、生まれつきの古い性質によって生きるのではなく、主イエスを信じ、聖霊の内住によるキリストの新しい性質に生きるということです。キリストの十字架の死によって古い自分に死に、キリストの復活のいのちによって生かされて、キリストのために生きるという聖化の道です。主イエスを私たちの喜びとして、主のご栄光のために歩んでいきましょう。