「ただ主の十字架に」6月4日

聖日礼拝メッセージの要約(2023. 6. 4.)

「ただ主の十字架に」

ヨハネによる福音書 3章9〜15節

 

そして、ちょうどモーセが荒野でへびを上げたように、人の子もまた上げられなければならない。それは彼を信じる者が、すべて永遠の命を得るためである」。(ヨハネ3:14〜15)

 

1、新生の約束

主イエスから、聖霊によって新しく生まれるという真理を聞いた時に、ニコデモは、「どうして、そんなことがあり得ましょう」と言い、その真理を信じることができませんでした。ニコデモは、イスラエルの教師であり、聖書について膨大な知識は持っていましたが、旧約聖書に約束されている聖霊による新生を理解していませんでした。聖霊によって新しく生まれることは、人間の理解を超えたものであり、信仰によって初めて受け入れることができるのです。私たちは、主イエスを信じることにより、聖霊によって新しく生まれるという真理を体験するのです。

 

2、教会の使命

主イエスは、「わたしたちは自分の知っていることを語り、また自分の見たことをあかししているのに、あなたがたはわたしたちのあかしを受けいれない」と言われています。「わたしたち」とは、主イエスと弟子たちを指しています。すなわち、教会の使命とは、主イエスとともに証しすることです。私たちは、主イエスとともに生きることを通して、聖霊の働きによって、みことばの真理を体験し、自分の知っていることや見たことは豊かにされていきます。キリストのみからだである教会は、その豊かな恵みを主イエスとともに証ししていくのです。

 

3、永遠の命

かつて、モーセは、罪を犯したイスラエルの⺠のために神様に祈り、神様の命令に従って、⻘銅で一つのへびを造り、それをさおの上に掛けました。聖書には、「もし蛇が人をかんでも、その者が⻘銅の蛇を仰ぎ見ると、生きた」と記されています。この出来事は、主イエスの十字架による贖いの御業をあらわしています。私たちは、主イエスの十字架を仰ぎ見ることによって、罪という毒から癒され、永遠のいのちに生きることができるのです。信仰生活において様々な戦いがありますが、私たちは十字架の上で罪を贖ってくださったキリストを仰ぎ見て生きるのです。キリストの十字架の恵みを覚え、勝利を与えてくださる主をいつも見上げて歩んでいきましょう。