「最もすぐれた道」5月8日

礼拝メッセージの要約(2022. 5. 8.)

「最もすぐれた道」

1コリント⼈への⼿紙 13章1〜13節

 

このように、いつまでも存続するものは、信仰と希望と愛と、この三つである。こ のうちで最も⼤いなるものは、愛である。

(1コリント13:13)

 

1、愛がなければ

コリント教会のキリスト者たちは、御霊の賜物を豊かに受けていました。しか し、愛に⽋けていたため、教会では争いや対⽴が絶えませんでした。彼らには、 御霊の実として最初に挙げられる「愛」が結ばれていなかったのです(ガラテヤ 5:22〜23)。パウロは、御霊の賜物が豊かであっても、偉⼤な⾏いをしたとしても、愛がなければ、何の値打ちもないと述べています。なぜなら、愛がなけれ ば、それらは、キリストのみからだである教会を建て上げるという本来の⽬的に⽤いられることはないからです。

 

2、愛とは何か

パウロは、愛を漠然とした抽象的なものとして捉えてはいません。パウロが、ここで記している愛とは、主イエス・キリストの⼗字架において明らかにされた、神様の⼈間に対する愛です。13章4節から7節の「愛」という箇所の代わりに「イエス・キリスト」と⼊れるならば、キリストの愛がどのようなものであるかを知る ことができます。コリント教会のキリスト者たちは、主イエスの愛から離れてしまい、互いに反⽬し争っていました。パウロは、彼らがキリストの愛を思い起こし、 それが彼らの間で具体的にあらわされていくことを願っているのです。

 

3、最も⼤いなるものは愛

13章8節から13節において、パウロは、預⾔、異⾔、知識の賜物はいずれすたれるが、いつまでも存続するものは信仰と希望と愛であり、最も⼤いなるものは 愛だと述べています。7節にあるように、愛とは信じることであり、愛とは望むことであるので、愛は信仰と希望の源であるのです。また、「神は愛なり」とのみことばの通り、神様ご⾃⾝が愛であるのです(1ヨハネ4:16)。神様の愛を受けていることに喜び感謝し、「愛の賛歌」(1コリント13章)が、私たちの間であらわされていくことを祈りつつ、キリストを⼟台として、教会を建て上げていきま しょう。