「苦しみは喜びに」12月5日

聖⽇礼拝メッセージの要約(2021. 12. 5)

「苦しみは喜びに」

ルツ記 1章15〜18節

 

しかしルツは⾔った、「あなたを捨て、あなたを離れて帰ることをわたしに勧めないでください。わたしはあなたの⾏かれる所へ⾏き、またあなたの宿られる所に宿ります。あなたの⺠はわたしの⺠、あなたの神はわたしの神です。(ルツ 1:1 6)

 

1、ナオミとルツ

ナオミは、異郷の地で、夫を失い、⼆⼈の息⼦にも先⽴たれました。すでに⽼齢の⾝であった彼⼥の⼈⽣から、家族の笑顔が、安らぎある⽼後が、⽣きる希望が消 えました。しかし、ナオミの傍らには、息⼦の妻であり、また異邦⼈であるルツという名の⼥性が寄り添っていました。ルツ⾃⾝も愛する夫を失い、⼼に深い傷を負っていたはずですが、絶望の中にいる義⺟ナオミを⾒捨てる事なく、むしろ、すがりついて、⼈⽣をともにする事を願い出たのです。⼆⼈の間には、まことの神様への信仰を通して与えられたかけがえのない絆がありました。

 

2、あなたの神はわたしの神

傷つき果てたナオミは郷⾥であるベツレヘムに帰りました。故郷に錦を飾るどころか、ただ糊⼝を凌ぐための、恥を忍んでの出戻りです。彼⼥は、「ナオミ」(喜 び)という⾃らの名前さえも否定し、⾃分を「マラ」(苦しみ)と呼んでほしいと願い、神様を恨む⾔葉さえも⼝にしました。しかし、ナオミには、ルツという頼もしい嫁であり、⼤切な友⼈がいました。ルツは、「あなたの⺠はわたしの⺠、あな たの神はわたしの神」という信仰をもって、ナオミを助け、⽀え、共に歩み、彼⼥に仕えたのです。

 

3、苦しみは喜びに

ルツは落ち穂拾いとして勤勉に働き、姑ナオミを養います。その忠実な姿は、その畑の所有者であり、ナオミの親戚でもあるボアズという名の男性の⼼を打ちました。ルツはボアズの妻になり、⼀⼈の男の⼦が⽣まれます。ナオミはルツが⽣んだ その男の⼦をふところに抱いた時、どれほど深い喜びに包まれた事でしょう。その男の⼦はダビデ王の祖⽗となり、さらにその⼦孫からイエス・キリストがお⽣まれになります。神様は、その家系を通して、私たちを罪から救うために、ご⾃⾝の独り⼦である主イエスを賜って下さいました。神様の壮⼤な救いの計画に召されている事を覚え、救い主のご降誕をともに喜び、お祝いしましょう。