「天の国籍」11月3日

永眠者記念礼拝メッセージの要約(2024. 11. 3)
「天の国籍」
ピリピ⼈への⼿紙 3章17〜21節

 

しかし、わたしたちの国籍は天にある。そこから、救主、主イエス・キリストのこられるのを、わたしたちは待ち望んでいる。(ピリピ 3:20)

 

1、天の国籍
 ピリピはローマ帝国の植⺠都市であり、その住⺠にはローマの市⺠権が与えられていました。ピリピの⼈々は、その市⺠権を誇りにして⽣きていました。「彼らの神はその腹、彼らの栄光はその恥、彼らの思いは地上のことである」とは、ピリピの⼈々の⽣活を⽰しています。パウロは、このような都市に⽣きるキリスト者たちに対して、「わたしたちの国籍は天にある」と呼びかけています。それは主イエスを⾃らの救い主と信じ、天の国籍を持つ者として、天の市⺠権を受けた者として、誇りある⽣き⽅をしなさいということです。

 

2、天の希望
 天の国籍を与えられた者たちには、天の希望があります。それは、私たちの救い主である主イエス・キリストが再び来られるという希望です。キリスト者とは地上のことだけしか望みを持っていない者ではないということです。しかし、天の希望が与えられていることは、地上の⽣活を嫌悪し、天に逃げ込むことではありません。主イエスを待ち望む⽣活こそ、地上の⽣活をおろそかにせず、⽇々、聖霊に満たされ、福⾳に⽣きる⽣活であるのです。いま、ここに⽣きている現実を神様の恵みとして、天の希望に確信を持って⽣きることであるのです。


3、天の栄光
 主イエスが再び来られるという天の希望には、天の栄光が約束されています。それは、主イエスの栄光のからだと同じかたちに変えて下さるということです。主イエスは、「万物をご⾃⾝に従わせうる⼒の働き」によって、そのことを成し遂げてくださるのです。神様は、いずれ朽ち果てるほかなく、神様に背き続ける愚かな私たちを、主イエスによる救いの⼒によって、御⼦の栄光の姿に変えてくださるのです。聖書は、「愛する者たちよ。わたしたちは今や神の⼦である。しかし、わたしたちがどうなるのか、まだ明らかではない。彼が現れる時、わたしたちは、⾃分たちが彼に似るものとなることを知っている。そのまことの御姿を⾒るからである」と記しています(1ヨハネ3:2)。天の国籍を持つ者たちとして、天の希望が与えられ、天の栄光の道が備えられている約束を覚えて、みことばと聖霊の恵みを⽇々受けつつ、主イエス・キリストの御跡にしたがって歩んでいきましょう。