「ろばの子に乗る王」9月15日

聖日礼拝メッセージの要約(2024. 9. 15)

「ろばの子に乗る王」

ヨハネによる福音書 12章12〜19節

 

「シオンの娘よ、恐れるな。見よ、あなたの王がろばの子に乗っておいでになる」と書いてあるとおりであった。(ヨハネ 12:15)

 

1、神の小羊

主イエスが、エルサレムに入城された日は、過越の祭りに、神様にささげる子羊を選別する日でした。過越の子羊の血が流されることによって、イスラエルの⺠はエジプトでの奴隷の身から解放されました。この出来事は、主イエスによる救いの型です。傷の無い子羊は、罪のない神の御子、イエス・キリストを示しています。主イエスは神の小羊として、私たちを罪から解放するために十字架にかかられました。主イエスは、父なる神の御心に従い、十字架の死という厳しい戦いに、堅い決意をもって、エルサレムに入城されたのです。

 

2、ろばの子

主イエスは、ろばの子に乗って、エルサレムに入城されました。これは、聖書に預言されていたことでした(ゼカリヤ9:9)。ろばは、遠出の旅や荷物を運搬するなど、人々の生活のために用いられます。ろばの姿は、世の罪をすべて背負い、私たちの苦しみや弱さを担い、十字架の道を歩んで下さった、主イエスの御姿と重なります。当時の王様たちは立派な軍馬にまたがって、自分の武力を誇示しながら、街を凱旋しました。しかし、主イエスは、柔和と謙虚さの限りを尽くし、十字架の御業によって、真の平和を私たちに与えてくださったのです。

 

3、あなたの王

大勢の人々は、しゅろの木の枝を手にして、主イエスを出迎え、「ホサナ、主の御名によってきたる者に祝福あれ、イスラエルの王に」と叫びました。「ホサナ」とは、「今、救いたまえ」という意味です。しかし、彼らは、主イエスが与えようとされた救いを理解してはいませんでした。聖書は、「見よ、あなたの王がろばの子に乗っておいでになる」と記しています。私たちは、信仰と感謝と喜びをもって、主イエスを自分の王として心の王座にお迎えしようではありませんか。私たちのために、十字架の上で死なれ、死よりよみがえり、罪から救い、永遠のいのちを与えてくださった主イエス・キリストとともに歩んでいきましょう。