聖日礼拝メッセージの要約(2024. 9. 8)
「キリストの香り」
ヨハネによる福音書 12章1〜11節
その時、マリヤは高価で純粋なナルドの香油一斤を持ってきて、イエスの足にぬり、自分の髪の毛でそれをふいた。すると、香油のかおりが家にいっぱいになった。(ヨハネ 12:3)
1、マリヤの行い
マリヤは、高価で純粋なナルドの香油を、主イエスの足に塗り、自分の髪の毛でぬぐいました。香油というのは、石膏で塗り固められた石つぼの中に入っています。この石つぼを割らなければ、香油は使うことはできず、一度割ってしまうと、すべてを使い切らなければなりません。主イエスはまもなく十字架の死へと向かわれます。マリヤは、このナルドの香油を使い切ることによって、主イエスへの愛と献身を具体的な行いを通してあらわしたのです。
2、ユダの非難
マリヤの行いに対して、イスカリオテのユダは、「なぜこの香油を三百デナリに売って、貧しい人たちに、施さなかったのか」と厳しく非難しました。聖書は、「彼がこう言ったのは、貧しい人たちに対する思いやりがあったからではなく、自分が盗人であり、財布を預かっていて、その中身をごまかしていたからであった」と記しています。ユダは正しいことを言っているようですが、本心は別のところにあったのです。彼は何の犠牲も払わず、マリヤの行いを責め立てました。マリヤにはあって、ユダにはなかったもの、それは、主イエスへの愛でした。
3、キリストの香り
主イエスは、「この女のするままにさせておきなさい。わたしの葬りの日のために、それをとっておいたのだから」と言われました。主イエスは、十字架の上で死なれた後、香料も塗られることもなく、お墓の中に埋葬されました。マリヤは、この時しかない最高の機会に、ナルドの香油を使い切り、彼女が出来る最大限の献身を示したのです。香油は一度きりのものです。それは、私たちの人生と似ています。一度きりの香油を惜しみなく用いたマリヤの行いは、主のご栄光のために豊かに用いられました。私たちも、神様の恵みに応えて、主の御声に聞き従い、私たちの人生を、主のご栄光のために用いていただきましょう。