創立献堂記念礼拝メッセージの要約(2024. 9. 1.)
「神の約束に生きる」
ヘブル人への手紙 11章1〜16節
これらの人はみな、信仰をいだいて死んだ。まだ約束のものは受けていなかったが、はるかにそれを望み見て喜び、そして、地上では旅人であり寄留者であることを、自ら言いあらわした。(ヘブル11:13)
1、信仰によって生きる
この章の冒頭には、「さて、信仰とは、望んでいる事がらを確信し、まだ見ていない事実を確認することである」と記されています。信仰とは、神様が私たちに約束されたすべての事がらを確かなものとして確信するということです。そして、目に見えない未来の事実を、信仰によって現実ものとして確認するということです。旧約の信仰者たちは、この信仰ゆえに神様から認められました。神様の言葉は人間とは違い、言葉だけで終わるのではなく、必ず成し遂げられます。信仰者たちは、神様の言葉を信頼して、神様の言葉に導かれて、信仰によって生きたのです。
2、信仰を抱いて死ぬ
「これらの人はみな、信仰をいだいて死んだ」と記されています。「これらの人」とは、アブラハムとその妻サラ、その子孫のイサクとヤコブを指しています。アブラハムは神の約束を信じて、行き先も知らないまま、旅立ちました。しかし、彼は神様の約束よりも、自分の思いや都合を優先したために、過ちや失敗を犯したこともありました。それでも、彼は神様の約束を信じて、信仰の旅を続けたのです。アブラハムたちは信仰によって生きて、信仰を抱いて死にました。私たちも、信仰によって生き、信仰を抱いて死ぬ者として、歩んでいこうではありませんか。
3、信仰の旅人として
アブラハムたちは、神様が約束されたものを得ませんでしたが、はるかにそれを望み見て喜び、地上では旅人であり寄留者であることを言い表して生きました。神様のアブラハムへの祝福の約束は、主イエス・キリストによって実現したのです。私たちは、主イエスを救い主と信じる信仰によって、罪の赦しを受けて、復活の命を与えられ、永遠の御国の相続人にされるのです。聖書には、「しかし、わたしたちの国籍は天にある。そこから、救主、主イエス・キリストのこられるのを、わたしたちは待ち望んでいる」と記されています(ピリピ3:20)。私たちもまた、地上では、旅人であり、仮住まいの者であり、天の故郷に向けて旅する者たちです。信仰の旅人として、すべての栄光を主に帰し、キリストとキリストの教会に仕え、良き信仰の遺産を次世代の人々に残していきましょう。