「羊飼いの声に」4月28日

礼拝メッセージの要約(2024. 4. 28.)

「羊飼いの声に」

ヨハネによる福音書 10章1〜6節

 

自分の羊をみな出してしまうと、彼は羊の先頭に立って行く。羊はその声を知っているので、彼について行くのである。(ヨハネ10:4)

 

1、門から入る者

主イエスは、羊飼いと羊との関係をたとえに用いて、ご自身と私たちのあるべき関係を語っておられます。羊は、冬の夜は、共同の羊小屋の中に入れられます。その中に入るのに、門から入らないで、ほかの所を乗り越えて来る者は盗人で強盗であると、主イエスは言われています。それは、パリサイ人たちを指しています。彼らは羊を食い荒らす者たちであり、偽物の羊飼いであるのです。主イエスは、「門からはいる者は、羊の羊飼である」と言われています。それは、ご自身こそが神様から遣わされた救い主であり、良い羊飼いであると宣言されているのです。

 

2、その名を呼ぶ者

主イエスは、「彼は自分の羊の名をよんで連れ出す」と言われています。中近東地域では、羊飼いは、羊にそれぞれ名前をつける習慣があります。羊飼いは一匹一匹、羊の名前を呼んで、囲いの外へ連れ出すのです。ここに、羊飼いと羊との親しい関係が示されています。これは、主イエスと私たちとの関係を示しています。主イエスは、私たち一人一人を知ってくださり、私たち一人一人の名前を呼んでくださるのです。私たち一人一人をかけがえのないご自身の羊として愛し、養い育ててくださり、癒しを与え、励まし強めてくださる方であるのです。

 

3、先頭に立つ者

主イエスは、「自分の羊をみな出してしまうと、彼は羊の先頭に立って行く」と言われています。主イエスは、私たちの先頭に立って導いてくださる方です。私たち一人一人のために、十字架の上で、いのちを捨ててくださり、また、死よりよみがえられたお方です。主イエスは、私たちのために、救いの道を備えてくださいました。たとえ死の陰の谷を歩もうとも、死に打ち勝たれた主は、私たちとともにいてくださり、導いてくださるのです。私たち一人一人は、主イエスにとって、かけがえのない存在であり、この私のために死んでくださり、よみがえってくださったことを心から信じるならば、主の御声に聞き従って歩むことは、神の愛に生かされている主の羊であることを証しするのです。まことの羊飼いである主イエスを信頼し、主の羊として、主の御声に従っていきましょう。