本年最終礼拝メッセージの要約(2023. 12. 31.)
「万事感謝」
詩篇 136篇1〜4節
主に感謝せよ、主は恵みふかく、そのいつくしみはとこしえに絶えることがない。(詩篇136:1)
1、主への感謝
詩篇136篇は、天地万物を創造し、歴史を支配し導かれる主なる神への賛美と感謝を歌っています。神様は私の造り主であるという恵みを覚えることが、神様への感謝の出発点であるということです。そして、自分の人生を導き治めてくださっている神様に感謝をささげつつ、日々を生きるのです。神様への感謝が乏しい人は、どんなに恵まれていても、不平不満ばかりで足ることを知りません(ピリピ4:11)。それは荒野でのイスラエルの⺠の姿です。幸せに歳をとるとは、日々、神様に感謝をして生きることであるのです。
2、恵み深い主
「主は恵みふかく」とは、原文を直訳すれば、「主は良い」という意味です。この詩篇には、神様が歴史を通じてイスラエルの⺠にどれほど良いことしてくださったかが記されています。他の詩篇には、「主の良くしてくださったことを何一つ忘れるな」と歌われています(詩篇103:2 新改訳)。賛美歌の中には、「数えよ、主の恵み、数えよ、ひとつずつ」と歌われています(新聖歌172番)。私たちの問題は、苦難に目を奪われて、今ある恵みに気づかず、また、神様が人生を通してどれほど良いことをしてくださったかを忘れてしまうことにあるのではないでしょうか。
3、永遠の慈しみ
この詩篇は、「そのいつくしみはとこしえに絶えることがない」と繰り返し歌っています。原文では、その前に「なぜならば」と理由を表す接続詞が記されています。「いつくしみ」とは、「神様の永遠の契約に基づく変わらない愛」を意味しています。つまり、私たちが神様に感謝する根本的な理由は、「神様の永遠の契約に基づく変わらない愛」によって愛されているからです。神様は、究極的に、その愛を御子イエスの十字架を通してあらわしてくださいました。神様が、キリストの十字架という永遠の愛をもって、私たちを愛し、生かしてくださっていることに感謝をささげようではありませんか。私たちを罪から救うために、自らの命を惜しまずささげてくださった主の十字架をともに見上げて、感謝と賛美を歌いつつ、神様の愛の中を歩んでいきましょう。