「心に湧き上がる泉」7月2日

 聖日礼拝メッセージの要約(2023. 7. 2.)

「心に湧き上がる泉」

ヨハネによる福音書 4章1〜18節

 

しかし、わたしが与える水を飲む者は、いつまでも、かわくことがないばかりか、わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠の命に至る水が、わきあがるであろう」。(ヨハネ4:14)

 

1、救い主の呼びかけ

お昼の12時頃に、一人のサマリヤの女性が井戶に水を汲みに来ました。炎天下に水を汲みに来るほど、彼女は人目を避けて生活していました。主イエスは、その女性に、「わたしに水を飲ませてください」と言われました。ここに、救い主と罪人との出会いがあります。神の御子の方から、身を低くして、親しく話しかけられ、彼女のところまで降りて来てくださったのです。私たちは、ここに神の愛を見ます。そして、このサマリヤの女性は、私たち自身の姿を示しているのです。

 

2、湧き上がる泉

主イエスは、彼女に対して、「わたしが与える水は、その人のうちで泉となり、永遠の命に至る水が、わきあがるであろう」と言われました。「わたしが与える水を飲む」とは、主イエスを自分の救い主として真心から信じるということです。この世が与える水は飲んだら満たされるどころか、ますます渇きを覚えてしまうものです。しかし、主イエスを信じる者は、聖霊が与えられ、永遠の命に生きる者とされるのです。聖霊が与えられることは、すなわち、主イエスが私たちのうちに住んでくださることであるのです。サマリヤの女性に必要であったのは、主イエスという命の泉を心に持ち、聖霊による新しい命に生きるということであったのです。

 

3、砕かれた心

サマリヤの女性は、主イエスに永遠に渇くことのない生ける水を求めました。主イエスは、彼女に対して、「あなたの夫を呼びに行って、ここに連れてきなさい」と命じられました。その女性は心の満たしを男性の愛に求めて、さまよい、傷ついていました。主イエスは、このように命じられることによって、彼女の罪を示し、悔い改めへと導かれました。「あなたの夫」とは、神様と彼女との関係を妨げ、永遠の命に至る水が湧き出るのを塞ごうとする心の偶像であったのです。これを主イエスの前に差し出し、砕かれてこそ、生ける水は湧き上がるのです。主イエスが与えてくださる生ける水によって、潤され、満たされ、生かされながら、キリストのご栄光のために歩んでいきましょう。