「最初のしるし」5月14日

 

 

 

礼拝メッセージの要約(2023. 5. 14.)

「最初のしるし」

ヨハネによる福音書 2章1〜12節

 

イエスは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行い、その栄光を現された。そして弟子たちはイエスを信じた。(ヨハネ2:11)

 

1、キリストの時間

主イエスの母であるマリヤは、主イエスに対して「ぶどう酒がなくなってしまいました」と言いました。これに対して、主イエスは、「婦人よ、あなたは、わたしと、なんの係わりがありますか。わたしの時は、まだきていません」とお答えになりました。「わたしの時」とは、主イエスが十字架にかかられる時を意味しています。主イエスの言葉は、母マリヤに対して冷たく聞こえますが、たとえ肉親であっても血縁に頼って神の救いを得ることはできないことを示しています。主イエスは、マリヤを含めすべての人を救うために父なる神の御心に従われたのです。

 

2、キリストのぶどう酒

マリヤは、手伝いの人たちに、「このかたが、あなたがたに言いつけることは、なんでもして下さい」と言いました。マリヤは母親の権威に頼らず、主イエスにすべてを委ねました。六つの水がめとは不完全性を意味し、人間の行いや努力では罪はきよめられず、神の救いにあずかることはできないことを示しています。水をぶどう酒に変えるという出来事は、主イエスの十字架の血による罪のゆるしときよめをあらわしています。キリストのぶどう酒だけが、すなわちキリストの十字架の血だけが私たちの罪を洗いきよめて、神様との交わりに生きるという真の喜びを与えてくださるのです。

 

3、キリストのしるし

料理がしらは、花婿に「...あなたはよいぶどう酒を今までとっておかれました」と驚きをもって語りました。主イエスを信じる者は尽きることのない永遠のいのちで人生の終わりまでも、さらには死を越えてもなお満たされて生きるのです。最初のしるしは、証の一週間の第七日目に行われました。聖書の中で、「七」は「完全」を意味し、神の救いの完全性を示しています。「イエスは、この最初のしるしをガリラヤのカナで行い、その栄光を現された。そして弟子たちはイエスを信じた」とあります。私たちの罪を赦し、死からいのちへと救ってくださったキリストの栄光を仰ぎつつ、主の恵みを受けながら、主のみことばに聞き従っていきましょう。