「この道こそ我が道」2月19日

礼拝メッセージの要約(2023. 2. 19.)

「この道こそわが道」

使徒行伝 19章23〜27節

 

これでは、お互の仕事に悪評が立つおそれがあるばかりか、大女神アルテミスの宮も軽んじられ、ひいては全アジヤ、いや全世界が拝んでいるこの大女神のご威光さえも、消えてしまいそうである」。(使徒19:27)

 

1、偶像のむなしさ

銀細工人のデメテリオは、アルテミス神殿の模型を銀で造り、職人たちに少なからぬ利益を得させていました。しかし、パウロが、「手で造られたものは神様ではない」と説きまわるので、自分たちに悪評が立ち、商売にも影響が出ることを恐れました。彼らは、アルテミスという偶像を自分たちの利益のために利用していたに過ぎませんでした。彼らは、「大女神のご威光さえも消え失せてしまう」と嘆きますが、彼らが頼っているものは、それほど弱々しく、むなしい物であったのです。彼らの中心はお金であり、お金が偶像であり、お金にひれ伏していたのです。

 

2、福音のちから

パウロの福音宣教によって、多くの人々がキリストの福音を聞き、主イエスを信じる信仰へと導かれていきました。人々は、偶像礼拝という悪霊の支配から解放され、まことの神を礼拝するという喜びと平安に生きるようになったのです。デメテリオが、「全アジヤ、いや全世界が拝んでいるこの大女神」と言うように、エペソのアルテミス神殿は世界に名が轟く巨大な神殿でした。しかし、福音の力によって、偶像はもろくも崩れ落ちたのです。福音の力によって、人々は罪の中から救われ、キリストのいのちに生きる者とへ変えられたのです。

 

3、まことの礼拝者として

キリストはすべての主権者であり、今も生きて働いておられますが、悪霊も働いていて、私たちは霊的な戦いの中にいるのです(エペソ6:12)。私たちを闇の道へと引き込み、信仰から引き離そうとする悪しき力は今も働いているのです。悔い改めをもって、私たちの古き罪の性質を、キリストとともに十字架につけ、信仰をもって、キリストのご性質が私たちのうちに広がっていくことを真剣に祈り求めましょう。キリストは、私たちを聖なる神の宮として、私たちのうちに住んでくださいます。内住のキリストを信じる道こそわが道であると告白しつつ、まことの礼拝者として、神のご栄光のためにともに歩んでいきましょう。