「獄中の賛美」1月29日

礼拝メッセージの要約(2023. 1. 29.)

「獄中の賛美」

使徒行伝 16章25〜34節

 

真夜中ごろ、パウロとシラスとは、神に祈り、さんびを歌いつづけたが、囚人たちは耳をすまして聞きいっていた。(使徒16:25)

 

1、真の自由とは

パウロとシラスは、占いの霊に取り憑かれた女奴隷を、主イエスの御名によって解放したことで、彼女の主人たちの恨みを買い、投獄へと追い込まれました。彼らは、この女奴隷を使って、金儲けをしていたからです。女奴隷は悪霊によって束縛されていましたが、主人たちは金銭欲に支配されていました。彼らには、本当の意味での自由がなかったのです。真の自由は、主イエスをじ、主イエスのみことばにとどまることによって得られるのです(ヨハネ8:31〜32)。

 

2、獄中の賛美

投獄されたパウロとシラスは、神様に祈り、賛美を歌い続けました。真夜中の牢獄で、人生の真っ暗闇と言えるような状況で、神様に礼拝をささげたのです。彼らは、たとえどんな状況であっても、主イエス・キリストによる救いは揺らぐことはないことを信じていました。彼らが礼拝をささげていると、突然、大地震が起こり、獄の土台が揺れ動き、戶は全部たちまち開いて、みんなの者の鎖が解けました。しかし、パウロたちは逃げることはしませんでした。牢獄からの自由よりも、看守たちのいのちをあわれんだのです。パウロたちは真の自由に生きていたのです。

 

3、あなたも、あなたの家族も

パウロとシラスは、看守たちに、「主イエスを信じなさい。そうしたら、あなたもあなたの家族も救われます」と言いました。獄中での賛美は、彼らの心を真の自由へと向けさせ、キリストの福音を聞く恵みへと導きました。神様は、パウロとシラスを用て、獄中のような何も希望のない場所においても、救いの御業を起こされ、ご自身の栄光の輝く場としてくださったのです。新聖266番には、「罪咎を赦され 神の子となりたる わが魂の喜び 比べ得るものなし 日もすがら証せん夜もすがら主をほめん 『御救いは妙なり 御救いは奇し』と」とあります。私たちは、暗く沈んでしまうような時でも、キリストの救いの恵みを思い起こし、主に祈り、賛美をささげつつ、ともに歩んでいきましょう。