聖⽇礼拝メッセージの要約(2022. 11. 13.)
「パウロの回⼼」
使徒⾏伝 9章1〜9節
彼は地に倒れたが、その時「サウロ、サウロ、なぜわたしを迫害するのか」と呼びかける声を聞いた。(使徒⾏伝 9:4)
1、暗闇の中にいたパウロ
サウロ(後のパウロ)は、キリスト者たちを迫害するために、ダマスコへ向かっていました。彼にしてみれば、律法では、⽊にかけられた者は呪われた者であるのに、⼗字架で死んだイエスがなぜ救い主であるのかという思いがあったのでしょう。 パウロは、かつての⾃分について、「熱⼼の点ではキリスト教の迫害者、律法の義については⾮のうちどころのない者」と述べています(ピリピ3:6)。この時、パウロは、⾃分の正しさと熱⼼さに頼り、霊的な⽬は閉ざされ、暗闇の中に⽣きていたのです。
2、主の光に照らされたパウロ
パウロは、天からの光に照らされ、「サウロ、サウロ。なぜわたしを迫害するのか」という声を聞きました。復活された主イエスは、パウロに語りかけられ、キリスト者を迫害することは、主イエスご⾃⾝を迫害することであるのを明らかにされました。教会とは、すなわち、キリストであるのです。キリストのからだである教会の苦しみは、主イエスの苦しみであるのです。パウロは、⽣けるまことの神であられる主イエス・キリストと出会い、彼の中から暗闇は追い出され、まことの光の中を歩む者とされたのです。
3、復活の主に従ったパウロ
パウロは、復活されたキリストに出会い、復活の主に従う者へと変えられました。復活の主との出会いによって、⾃分の義に⽣きる姿勢は打ち砕かれ、パウロはキリストの使命に⽤いられることになったのです。彼は迫害者から伝道者になり、世界にキリストの福⾳を宣べ伝えました。教会を苦しめる者から、キリストのために、教会のために苦しむ者になったのです。サウロの⼼がパウロの⼼に変えられたのは、主イエス・キリストとの出会いがきっかけでした。キリストとの出会いこそが、かけがえのない驚くばかりの神の恵みであることを覚えて、キリストのみからだである教会を愛し、ともに仕えていきましょう。