聖⽇礼拝メッセージの要約(2022. 10. 30.)
「最初の殉教者」
使徒⾏伝 7章54〜60節
そして、ひざまずいて、⼤声で叫んだ、「主よ、どうぞ、この罪を彼らに負わせないで下さい」。こう⾔って、彼は眠りについた。(使徒⾏伝 7:60)
1、主を証しする者
ステパノは、キリスト教会の歴史で、最初の殉教者となった⼈物です。彼は、無実の罪で逮捕され、ユダヤ⼈の最⾼議会で、主イエスを証します。ステパノは、聖霊に満たされて、天を⾒つめていると、神の栄光が現れ、主イエスが神の右に⽴っておられるのが⾒えました。これは、私たちが主イエスを証しする時には、主イエスもまた私たちとともに⽴っていてくださり、とりなしてくださることを⽰しています。キリスト者とはキリストのものであり、キリストを証しする者であるのです。
2、主を礼拝する者
ステパノは、イザヤ書の66章から、神は、へりくだって⼼悔い、神のことばに恐れおののく者の中に住むことを説き明かしました。最初の殉教者であるステパノ は、最後に起こる、神の救いと御国の完成である新しい天と新しい地を、新しいエルサレムをすでに⾒つめていたのです。彼の法廷での礼拝は、新しい天と新しい地での礼拝へとつながっていたのです。私たちは、主イエスを信じる信仰によって、 建物や場所にしばられるのではなく、神⾃⾝が私たちの内に住まれ、どこにいても、どんな状態であっても、まことの神を礼拝するという恵みが与えられているのです。
3、主の愛に⽣きる者
⽯を投げつけられている間、ステパノは祈りつづけ、「主イエスよ、わたしの霊をお受け下さい」と⾔いました。そして、ひざまずいて、「主よ、どうぞ、この罪を彼らに負わせないで下さい」と⼤声で叫びました。このステパノの姿は、⼗字架の上で、私たちのために祈り、あがないの死を成し遂げて下さった主イエス・キリストの姿と重なります。この場に⽴ち会ったパウロは、のちにキリストの使徒となりますが、このステパノの祈りと殉教の姿が、パウロを回⼼へと導く準備段階となりました。ステパノが現したキリストの愛は、パウロの宣教の働きに引き継がれていったのです。私たちも、キリストの愛を受けた者として、キリストの愛を分かち合いつつ、歩んでいきましょう。