「聞き分ける心」6月26日

礼拝メッセージの要約(2022. 6. 26.)

「聞き分ける⼼」

列王紀上 3章3〜9節

 

「それゆえ、聞きわける⼼をしもべに与えて、あなたの⺠をさばかせ、わたしに善悪をわきまえることを得させてください。だれが、あなたのこの⼤いなる⺠をさばくことができましょう」。(列王紀上 3:9)

 

1、ソロモンの弱さ

列王紀上の三章の冒頭には、ソロモンがエジプトの王パロの娘を妻に迎えたこと と、⾼い台で犠牲をささげたことが記されています。これらは、彼の⽣涯に渡って問題となる、彼の根本的な弱さが⽰されています。彼はのちに多くの異国の妻を迎 え、偶像礼拝を⾏います。それは、ついには国の分裂を招いてしまうことになるのです。私たちも、ソロモンと同じように、神様に取り扱っていただかなくてはならない弱さがあるということを覚えたいと思います。

 

2、ソロモンの告⽩

主なる神は、夢の中でソロモンにあらわれになり、「あなたに何を与えようか、求めなさい」と⾔われました(3:5)。ソロモンは、何かを願い求める前に、まず、主なる神が⾃分の⽗親であるダビデに⼤いなる恵みを施し、祝福されたこと、また、⾃分がイスラエルの王座についたのは、すべて神の恵みによるものであることを告⽩しました。また、主なる神の前で、⾃分の⾜りなさを謙虚に認めて、⾃分の重荷のすべてを委ねたのです。

 

3、ソロモンの願い

ソロモンは、主なる神様に、イスラエルの王として、神の⺠を治めるために、善悪を聞き分ける⼼を願い求めました。その後、ソロモンは、⾏政、外交、商業、建 築事業などにおいて、神様から与えられた知恵を豊かに⽤いました。しかし、彼⾃⾝の霊的な必要においては、善悪を聞き分ける⼼を⽤いることはしませんでした。 主イエスは、栄華を極めた時のソロモンでさえ、野の花⼀輪の美しさに及ばないと⾔われています。そして、この話の結論として、「まず神の国と神の義とを求めなさい」と⾔われました(マタイ6:33)。私たちは、主イエスを救い主と信じてこそ、神の国とその義、すなわち、神のご⽀配と神の正しさの中を歩むことができるのです。主と主のことばに⽇々とどまり、聞き分ける⼼を祈り求めつつ、信仰の旅路をともに歩んでいきましょう。