礼拝メッセージの要約(2021. 10. 31)
「この時のために」
エステル記 4章4〜17節
「もし、あなたがこのような時に沈黙を守るなら、別の所から、助けと救いがユダヤ⼈のために起こるだろう。しかしあなたも、あなたの⽗の家も滅びるだろう。あなたがこの王国に来たのは、もしかすると、この時のためであるかもしれない。」 (エステル記 4:14:新改訳聖書)
1、主なる神の導き
エステル記には、「神」、「主」という⾔葉が記されていません。しかし、この書には、主なる神の導きが豊かにあらわされています。神様は、イスラエルを再建されるために、ゼルバベル、ネヘミヤ、エズラを召して、それぞれに、神殿の再 建、エルサレムの城壁の再建、主の律法を教えるという使命を与えられました。エステルに与えられた使命は、⾃分の同胞であるユダヤ⼈の命を守るというものでした。エステルが信仰と勇気をもって、その使命を全うしたことは、私たちの救いにつながっているのです。
2、モルデカイの説得
養⽗のモルデカイは、エステルに対して、「あなたがこの王国に来たのは、もしかすると、この時のためであるかもしれない」と伝えました。孤児であったエステルが、ペルシャの王妃に選ばれたのは、ただ幸運に恵まれたというのではなく、同胞の救いのためではないか、と訴えたのです。神様の恵みによって、今⽇の私たちがあります。⾃分に与えられているすべては、神様の恵みであり、神様の期待が込められているのです。今、この時代に⽣き、この場所にいることは、単なる偶然ではなく、そこには神様の御⼼があり、神様の⽬的があり、神様の期待があるということです。
3、エステルの決断
エステルは、神様が与えてくださった恵みを、同胞を危機から救うために⽤いる決断をしました。彼⼥は、「たとい法令にそむいても私は王のところへまいります。私は、死ななければならないのでしたら、死にます」と返答しました(エステ ル4:16)。キリストの⼗字架と復活によって、私たちは神の恵みの時を⽣きる 祝福に招かれています。主イエスを信じる信仰によって、今や神様の⼦どもとされ、神様の恵みの中に⽣かされていることに感謝し、神様のご栄光のために⽤いていただきましょう。