「神のあわれみ」10月24日

礼拝メッセージの要約(2021. 10. 24)

「神のあわれみ」

ヨナ書 4章1〜11節

 

主は⾔われた、「あなたは労せず、育てず、⼀夜に⽣じて、⼀夜に滅びたこのとうごまをさえ、惜しんでいる。ましてわたしは⼗⼆万あまりの、右左をわきまえない⼈々と、あまたの家畜とのいるこの⼤きな町ニネベを、惜しまないでいられようか 。」(ヨナ4:10〜11)

 

1、ヨナの怒り

主なる神は、ニネベの⼈々の悔い改めを喜ばれ、ニネベの町を滅ぼすことを思いとどまれました。しかし、このことは、ヨナを⾮常に不愉快にさせました。なぜなら、ヨナは敵であるニネベの⼈々が悔い改めず、神様の怒りが下り、彼らが滅ぶことを望んでいたからです。ヨナは、神様の憐れみが、ニネベの⼈々にも向けられることがゆるせず、彼らの救いを喜ぶことができませんでした。ヨナの怒りは、すべての⼈を愛する神様に対する怒りと不満、他者への妬みと冷酷さという、⾮常に根 深い罪の問題をはらんでいるのです。

 

2、⼀本のとうごま

ヨナはニネベから出て、⼀つの⼩屋をつくり、町のなりゆきを⾒極めようと、そ の⽇陰の下に座りました。神様がニネベの⼈々をも憐れみ、愛しておられるということを受け⼊れることができずに、彼は憎しみの中に座り込んでいたのです。神様 は、ヨナのために⼀本のとうごまという植物を備えられました。それは、彼の頭の上で陰となるので、ヨナはとても喜びましたが、それは⾍によって枯れてしまいました。⼀本のとうごまは神様の憐れみを⽰しています。この⼀本のとうごまを通して、ヨナは神様の憐れみを知り、⾃分の無慈悲さを知るべきであったのです。

 

3、神のあわれみ

ヨナは、神様が備えられた⼀本のとうごまが失われたのを惜しみましたが、神様が⽣み、育てられたニネベの⼈々を妬み、彼らが滅ぶことを望みました。ヨナ書の最後にある神様のことばに対して、ヨナがどのように応答したのかは記されていません。それは、私たち⼀⼈⼀⼈が、どのように神様のことばに応答するかを問われているのではないでしょうか。⽗なる神は、すべての⼈を憐れみ、赦す愛を、御⼦イエスの⼗字架によって明らかにし、その愛をもって、私たちを愛してくださっています。私たちは、キリストの⼗字架の愛と赦しを信頼し、主イエスの御顔を仰ぎつつ、ともに歩んでいきましょう。